小上がりをスペースをリビングに作ろう|メリット・デメリットや後悔を防ぐポイントとは

リビングに小上がりスペースを取り入れる間取りが人気を集めています。
床を20〜40cmほど高くしただけのシンプルな造作ですが、くつろぎ・収納・ゾーニングと三つの役割を同時に果たせる点が大きな魅力です。
本記事では、小上がりスペースの特徴やメリット・デメリット、実際の施工事例をまとめてご紹介します。
| コラムのポイント |
|---|
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・小上がりスペースは、子どもの遊び場・在宅ワーク・来客用寝室など、複数の用途に対応できます。 |
Contents
リビングにおすすめの小上がりスペースとは

小上がりスペースとは、リビングの一角の床を20〜40cmほど高くして設けた段差付きスペースのことです。
畳を敷いた和のテイストが一般的ですが、最近はフローリングや琉球畳を使ったモダンな仕上げも人気を集めています。
広さは3〜4.5畳程度が使いやすいとされており、家族がくつろぐセカンドリビング・お子さまの遊び場・在宅ワークスペース・ゲストルームなど、さまざまなシーンに合わせて多目的に機能するのが便利なポイントです。
段差部分に引き出しや扉付きの収納を組み込めば、リビングをすっきり片付けられるのも助かります。
壁のない段差だけで空間をゾーニングできるため、開放感を保ちながら緩やかにスペースを区切れると人気の間取りアイデアです。
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リビングに小上がりスペースをつくるメリット

リビングの一角に小上がりスペースを設ける場合、次のようなメリットがあります。
座って休めるくつろぎスペースになる
小上がりは、床に腰を下ろしてゆったりくつろげる場所として役立つスペースです。
特に小さなお子さまがいるご家庭では、安心して寝転がれる遊び場としても重宝します。
畳を採用すれば、やわらかなクッション性と心地よい肌触りでゆっくりと休むことができ、そのまま昼寝することも可能です。
段差部分を引き出しなどにして収納力を確保できる
小上がりスペースの大きな魅力のひとつが、段差部分を収納として活用できる点です。
床を高くした分の空間に引き出しや扉付き収納を設ければ、デッドスペースを活かしながら多くの収納を確保できます。
お子さまのおもちゃや客用布団、季節もののアイテムなど、置き場所に困りやすいアイテムもすっきりと片付き、リビングに生じやすい生活感も軽減できるのがメリットです。
座ったままでも出し入れしやすい収納にしたいなら引き出しタイプを、季節家電など大きなものまで収納したいなら跳ね上げ式の収納を検討しましょう。
段差によって空間に立体感とメリハリが生まれる
リビングに小上がりスペースを取り入れることで、フロアに高低差が生まれて立体感が加わり、空間全体の印象を引き締めるアクセントになります。
壁や扉で仕切らず、段差だけでリビングと小上がりスペースを自然にゾーニングできるのが魅力です。
小上がりの立ち上がり部分に間接照明を取り入れたり、異なる床材を組み合わせたりすることで、奥行きや表情を生むこともできます。
単なるリラックススペースとしてだけでなく、インテリア全体の質感を高めるのに効果的です。
子育てや在宅ワークにも便利な多目的スペースとして活用できる
小上がりスペースは、一つの用途に固定することなく、多目的スペースとしてあらゆるシーンに対応できます。
- ・リビングにいながらも目が届くお子さまの遊び場
- ・折り畳みローテーブルを置いた簡易的な在宅ワークスペース
- ・来客時には間仕切りで個室化してゲストルーム
上記のように、ちょっとした小上がりスペースであってもさまざまな用途で重宝するので、限られた床面積の中でも空間を最大限に有効活用できます。
なお、用途別に必要となる広さの目安は次の通りです。
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用途 |
広さの目安 |
使い方のイメージ |
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ちょっとしたくつろぎスペース |
2〜3畳 |
大人1〜2人が横になれる |
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お子さまの遊び場 |
3畳〜 |
未就学児2人ほどが遊べる |
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多目的スペース(家事・宿題など) |
3〜4.5畳 |
大人1〜2人+お子さまが過ごせる |
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来客用の簡易寝室 |
4.5畳〜 |
布団1組(〜2組)を敷くことができる |
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家族のくつろぎスペース+来客時も使用 |
4.5畳〜 |
大人2〜3人が横になれる |
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ワークスペース |
4.5畳〜 |
小さなデスクも無理なく置ける |
段差に腰掛けられるためソファ代わり・ベンチ代わりになる
小上がりの段差部分は、ソファやベンチの代わりとしても使えるのが便利なポイントです。
高さ20〜40cmほどの立ち上がりは腰かけやすく、ソファのような感覚でくつろぐことができます。
腰をかけられるスペースができることで、ご家族が自然と集まりやすく、コミュニケーションが増えると期待できるのも小上がりスペースのメリットです。
畳を敷けば和の雰囲気や和モダンテイストをプラスできる
フローリング中心のモダンな住宅であっても、小上がりスペースに畳を取り入れることで、空間にさりげない和の温もりや落ち着きを加えることができます。
最近では、目の細かい琉球畳やカラー畳を採用することで、従来の和室とは異なるスタイリッシュな和モダン空間に仕上げるケースも増えてきました。
小上がりスペースは、部屋全体を和室にしなくとも、ほどよく和の要素を取り入れられるバランスのよい選択肢といえます。
リビングに小上がりスペースをつくるデメリット

リビングに小上がりスペースをつくるとさまざまなメリットがありますが、次の5点には注意が必要です。
段差ができるためケガのリスクが増える
小上がりスペースを設けることで、段差によるケガのリスクが生じます。
特に注意したいのは、小さなお子さまとご高齢の方です。
お子さまの場合、段差に気づかず走り回って転落するリスクが少なくありません。
ご高齢の方は、足腰の衰えによって上り下りでつまずきやすくなるため注意が必要です。
段差の角を丸く加工して衝撃をやわらげる、フローリングと色を変えて視認性を高めるなど、安全性に配慮した設計が求められます。
床面積が減って狭く感じる恐れがある
小上がりスペースは、リビングの一部を段上げしてつくるため、その分フラットに使える床面積が減ってしまいます。
リビングに十分な広さがあれば問題ありませんが、コンパクトな場合は「小上がりスペースがあることで狭く感じる」と後悔するリスクもゼロではありません。
生活動線を圧迫しないか設計段階から確認し、リビング全体とのバランスを見ながら面積を検討することで、失敗を未然に防ぎましょう。
段差のせいでロボット掃除機が乗り越えられない
ロボット掃除機を使用するご家庭は増えていますが、小上がりの段差はロボット掃除機が自力で乗り越えられません。
多くの機種が乗り越えられる段差の高さは2cm前後とされており、一般的な小上がりの高さである20〜40cmは対応範囲外です。
そのため、リビングのフロア部分と小上がりの上面はそれぞれ別々に掃除が必要となり、「ロボット掃除機に任せたい」という場合は手間が増えてしまいます。
小上がり部分は手掃除やコードレス掃除機での対応が必要になることを念頭に置いておきましょう。
リビングの家具の置き場所やサイズが制限される
小上がりスペースを設けると、フラットに使えるリビングの面積が限られるため、家具の配置に制約が生じやすくなります。
置きたい家具があっても、小上がりとの位置関係によっては動線を塞いでしまったり、サイズが合わずにバランスが崩れてしまったりするケースは少なくありません。
また、後から家具を買い替えたい、模様替えしたいと思った際に、小上がりスペースがあることでレイアウトの自由度を下げる恐れもあります。
「小上がりを設けた後で家具が選べない」という事態を避けるためにも、インテリアのトータルプランニングと並行して間取りを検討しましょう。
将来不要になった場合に撤去・解体にコストがかかる
小上がりスペースは、一度設置すると将来的に不要になった場合の撤去・解体に思いのほかコストがかかります。
床の構造に組み込まれているため、ソファや棚のように簡単に動かすことができません。
撤去する場合は床の解体・下地の補修・フローリングの張り直し工事が必要で、数十万円規模の費用が発生するケースもあります。
お子さまが独立して部屋が余った、高齢になって段差が不便になった、車椅子が必要になったといった将来のライフステージの変化によって「小上がりをなくしたい」と感じる可能性はゼロではありません。
長期的な暮らしの変化を見越して、設置を判断することが重要です。
福井県でマイホームを検討されている方は、こちらの記事もごらんください。
〈関連ページ〉新築でやっておけばよかったこと12選|追加しておきたいおすすめのオプションも解説
〈関連ページ〉地震に強い家とは?構造・耐震等級・形状・間取りなど、地震に強い木造住宅の建て方を解説
小上がりスペースのあるリビング事例

ここからは、小上がりスペースのあるリビングの事例をご紹介します。
小上がりスペースをつくろうと検討されている方は、ぜひ参考になさってください。
小上がりスペースのあるリビング事例①

暖炉のある和モダンなリビングに、カウンター付きの小上がりスペースを設けた事例です。
まるでバーのようなおこもり感を演出することで、大人なリラックススペースを実現しました。
ペンダントライトの光がカウンターを照らし、おしゃれな陰影を生み出しています。
小上がりスペースのあるリビング事例②

〈関連ページ〉ホテルライクな心地よさ。愛犬との暮らしを楽しむ家。
高級感あふれるホテルライクなリビングに、可動式間仕切り付きの小上がりスペースを設けました。
十分な広さを確保したことで、ペットやお子さまの遊び場スペースとしても役立ちます。
間仕切りにはガラスパーテーションを採用することで、閉じた際にも圧迫感がありません。
小上がりスペースのあるリビング事例③

〈関連ページ〉家族の毎日を温かく包む、大きな吹き抜けがある家。
LDKに連なる形でレイアウトされた小上がりスペースの事例です。
可動式の間仕切りを開放すれば、ダイニングとつながったひとつながりの空間になります。
個室として使いたい時には、仕切りを閉じるだけで柔軟に変えられるのがうれしいポイントです。
その他の施工事例も多数掲載しておりますので、こちらよりご確認ください。
「おしゃれなマイホームを建てたい」とお悩みの方には、こちらの記事もおすすめです。
〈関連ページ〉ホテルライクな家づくり|外観のコツや内装・間取りのアイデアまで実例付きで解説
まとめ
小上がりスペースは、くつろぎ・収納・空間演出と多くのメリットを持つ一方、段差によるケガのリスクや将来の撤去コストも念頭に置く必要があります。
設置するかどうかの判断は、家族構成や将来のライフステージ、リビングの広さとのバランスを十分に検討したうえで行いましょう。
インテリアのトータルプランと並行して間取りを考えることが、後悔のない小上がりスペースづくりへの近道です。
リョーエンホームでは、小上がりスペースを取り入れた住まいも数多く手がけているので、お気軽にお問い合わせください。


