オープンキッチンの収納アイデア|おしゃれなレイアウトにするコツも実例付きで解説
広々と開放的なキッチンにしたい場合、オープンキッチンはおすすめの選択肢です。
しかし、「収納が足りない」「生活感が出やすい」と後悔するケースもゼロではありません。
そこで今回は、オープンキッチンで活用できる収納アイデアと、生活感を抑えておしゃれなレイアウトにするためのコツを解説します。
おしゃれなキッチンの施工実例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント |
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・オープンキッチンは、収納が足りない、生活感が出やすい、部屋のニオイが気になると後悔するケースもみられますが、適切に対策をとることで、おしゃれで洗練されたキッチンが手に入ります。 ・背面収納やパントリーを活用する、ビルトインタイプのゴミ箱にする、高い煙捕集性能を持つレンジフードを採用するなど、さまざまな工夫をこらして理想のオープンキッチンを実現しましょう。 ・オープンキッチンで後悔しないためには、設計段階から慎重に判断すべき点が多いため、施工実績やノウハウの豊富な業者に相談しましょう。 |
Contents
オープンキッチンでよくある後悔
オープンキッチンを採用した場合、次のようなケースで後悔する場合も見られるため注意が必要です。
収納が不足しやすい
オープンキッチンを採用する場合、開放感を演出するためには、吊り戸棚などの収納を設置できないケースが多いです。
そのため、調理器具や食器などの収納場所に困り、作業スペースが圧迫されてしまうことで、使いにくいキッチンになってしまう場合があります。
すっきりとした印象を保つには、背面収納やパントリーなどの適切な収納計画が欠かせません。
生活感が見えやすい
オープンキッチンの場合、リビングやダイニングとの仕切りがないため、調理中や片付けの様子も丸見えの状態です。
そのため、調味料や洗い物などを置きっぱなしにしてしまうと、生活感が出てしまい、おしゃれな雰囲気を損ねてしまう恐れがあります。
洗練された印象を与えるには、日頃の整理整頓を心がけるだけでなく、収納やカウンターの高さなどの工夫も欠かせません。
ニオイが広がりやすい
開放的な作りが魅力のオープンキッチンは、リビングやダイニングまでひとつながりであるからこそ、ニオイが広がってしまいやすい点に注意が必要です。
調理中のニオイが空間全体に行き渡ってしまい、家具やカーテン、クッションなどに染みついてしまう恐れもあります。
十分に換気できるように、レンジフードの性能や窓の配置などにこだわりましょう。
オープンキッチンの収納アイデア8選
ここからは、収納が不足しやすいというオープンキッチンのデメリットを解消する、収納アイデア8選を紹介します。
背面収納を充実させる
オープンキッチンでは、背面の壁を収納として有効活用しましょう。
壁を広く使って大容量のカップボードを設置すれば、食器類をすっきり収納できます。
生活感を隠したい場合には扉付きの収納を、見せる収納を楽しみたい場合はオープン棚を採用してください。
調理中の動線も考慮し、使用頻度に合わせて物を収納しましょう。
カウンター下を引き出しや棚でフル活用する
デッドスペースになりがちなオープンキッチンのカウンター下は、引き出しや棚を設ければ便利な収納スペースに変わります。
大きめの鍋や調理器具、カトラリー類をカウンター下に収納し、ワークトップをすっきり整頓された状態に保ちましょう。
来客から見えにくい位置に収納を設計することで、オープンキッチンでも生活感を抑えられます。
頻出アイテムは吊るす収納に
オープンキッチンの収納力を上げるには、吊るす収納を取り入れるのもおすすめです。
例えば、お玉やフライ返し、キッチンバサミなどの使用頻度の高い調理器具は、壁やコンロ横にフックをつけて吊るしておくことで、作業する際の効率が上がります。
棚にしまわず吊るしておくことによって、通気性があり、器具を清潔に保てる点もメリットです。
見せる収納となるので、おしゃれな空間を演出したい場合は、調理器具のデザインや統一感にもこだわってみましょう。
ウォールシェルフや飾り棚で見せる収納にする
オープンキッチンのような開放的な空間では、見せる収納をいかに活用できるのかが収納力を左右します。
おしゃれでありながらも収納力を確保するためには、ウォールシェルフや飾り棚を活用し、アイテムをディスプレイするような感覚で収納してみましょう。
お気に入りのグラスやマグカップ、お皿などを収納すると同時に、花瓶などのガラスインテリア、小さな観葉植物なども置いてみると、まるでおしゃれなカフェのようなスペースに仕上がります。
収納と装飾を兼ねた空間となるため、あまり物を置きすぎずに、統一感やバランス感を考慮して配置しましょう。
ゴミ箱はビルトインタイプで隠す
オープンキッチンを採用した場合、ゴミ箱を設置する場所を誤ってしまうと、生活感が出ておしゃれな雰囲気を損ないます。
できる限りゴミ箱が視界に入らないように、ビルトインタイプでキャビネット内に収められる形状を採用し、すっきりと清潔な空間を保ちましょう。
丸型の埋め込み式、引き出し式など、ビルトインタイプのゴミ箱といってもさまざまなので、キッチンのデザインや動線を考慮して選ぶことをおすすめします。
シンク下・コンロ下は縦収納ですっきりさせる
シンク下やコンロ下は、調理器具や洗剤、ゴミ袋などをまとめて収納することで、乱雑なイメージになってしまいがちです。
清潔な印象を保ちながら収納力を高めたい場合は、仕切り板やファイルボックスなどを活用し、縦収納で整理してみましょう。
例えば、フライパンやまな板、鍋ぶたなどを立てて収納することで、見た目がすっきりとするだけでなく、重ねて収納していないため取り出しもスムーズです。
使用頻度でゾーニングして収納する
オープンキッチンをおしゃれな空間にするには、カウンター上に物を置きすぎないように注意する必要があります。
収納する場所を決める際には、アイテムごとの使用頻度をもとにゾーニングしましょう。
手の届きやすい場所に収納するものは、使用頻度の高い食器や調味料に絞ることで、作業効率が上がってすっきりとした印象も保てます。
一方で、使用頻度の低い大物調理器具、来客用の食器などは、シンク下収納の奥やパントリーなどにまとめておくことをおすすめします。
使用頻度に加え、毎日の作業の流れも考慮して収納場所を決めると、作用効率の向上により効果的です。
パントリーを設置して表面の物量を減らす
オープンキッチンで見た目の美しさを保つためには、パントリーを設置しましょう。
パントリーとは、キッチン周辺に設置される大容量の収納スペースのことで、調理器具や食品、調味料、消耗品などをまとめて収納できます。
多くのアイテムをパントリー内に集約し、カウンター周辺をすっきりとさせれば、キッチン全体の美観を保つことが可能です。
生活感をできる限り抑えたい場合は、扉付きのパントリーをおすすめします。
オープンキッチンをおしゃれなレイアウトにするコツ
オープンキッチンにすると生活感が出てしまうといったお悩みを解消するには、収納だけでなくレイアウトにもこだわる必要があります。
おしゃれなレイアウトにするためには、次のコツを取り入れてみましょう。
リビングやダイニングから見える場所は生活感を隠す
オープンキッチンは、リビングやダイニングからの視線が届きやすく、調理器具や調味料などが収納されていないと、生活感や乱雑な印象を与えかねません。
そのため、リビングやダイニングから見える位置には、アイテムやゴミ箱などを設置しないように注意しましょう。
飾るように収納できるウォールシェルフ以外は、扉付きの収納を採用し、空間全体の清潔さを保つことを意識してください。
配色はLDKで統一させる
オープンキッチンのデザインを考える際には、リビングとダイニングも含めて1つの空間として意識しましょう。
壁・床・家具などを同系色でまとめたり、素材感を合わせることによって、洗練されて上質な印象に仕上がります。
空間に立体感や奥行きも出したい場合は、同系色でまとめながらも、色の濃淡をつけてみることをおすすめします。
アクセントウォールを取り入れる
オープンキッチン周辺のデザインが単調にするのを避けたい場合は、アクセントウォールを取り入れてみましょう。
一面だけ壁紙の色を変える、素材の異なる壁材にするなどの工夫を凝らすことで、空間に奥行きが加わるだけでなく個性が際立ちます。
リビングやダイニング側から見た際にも、おしゃれな印象を与えることが可能です。
手元を隠してすっきりとした印象にする
オープンキッチンは周囲との仕切りがないため、調理中・作業中の様子が見えやすく、生活感が出てしまう恐れがあります。
手元をなるべく隠したい場合は、ハイカウンターを採用するほか、ガラスのパーテーション、造作棚などを部分的に設置するなどして、手元の視線を遮りましょう。
カウンターに観葉植物やインテリアを置くのも1つの手段ですが、整理されていな印象にならないように、ものの置き過ぎには注意が必要です。
照明の当たり方まで工夫する
照明は、キッチン全体の印象を大きく左右する要素です。
オープンキッチンにおいては、作業がしやすいように手元を照らす照明と、おしゃれな空間を演出するための照明の2つを組み合わせて活用しましょう。
カウンター上やダイニングテーブルの上には、空間のアクセントとなるペンダントライトを採用することで、お店のような洗練された印象になります。
光がどのように反射するかを確認しながら、設置する場所や照明の種類を考えましょう。
スタイリッシュかつ強力なレンジフードを選ぶ
おしゃれなオープンキッチンに仕上げるには、薄型・フラット型のレンジフードを採用し、直線的ですっきりとした印象を演出しましょう。
なおかつ、静音で煙の捕集性能が高いモデルを選べば、オープンキッチンならではのニオイの対策にもなります。
おしゃれで収納力もあるオープンキッチンの施工実例
最後に、実際にリョーエンホームが手がけたオープンキッチンの施工実例を紹介します。
おしゃれで収納力もある実例をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
おしゃれで収納力もあるオープンキッチンの施工実例①
グレーやダークブラウンなど、落ち着いた色合いで統一されたオープンキッチンの実例です。
背面に扉付きの収納スペースを設けることで、生活感がなく洗練されたキッチンを実現しています。
作業中の手元が正面からは見えないように、カウンター部分は高く設計されているのもポイントです。
おしゃれで収納力もあるオープンキッチンの施工実例②
黒やグレーなどのシックな色合いにより、ホテルライクな印象を与えるオープンキッチンです。
黒いフラット型のレンジフードは、直線的でモダンな雰囲気を際立たせています。
収納は背面に集約し、扉で隠すことによって生活感を限りなく減らしているのも魅力です。
ダイニングテーブル上部にあるペンダントライトは、空間のアクセントとなっています。
おしゃれで収納力もあるオープンキッチンの施工実例③
まるでおしゃれなレストランのような仕上がりのオープンキッチンです。
背面には扉付きの収納スペースを設置し、キッチンやカウンター上はすっきりとした印象を保っています。
照明にもこだわり、ワンランク上のラグジュアリーなLDKを叶えています。
まとめ
オープンキッチンを採用する場合、工夫次第でおしゃれなカフェやレストランのような空間を実現できます。
しかし、収納力や生活感、ニオイに関する問題に適切に対処することが欠かせません。
背面収納やパントリーの設置、ハイカウンターの採用など、設計段階からさまざまな点を考慮する必要があります。
そのため、「思っていたのと違った」と後悔しないためにも、施工実績の豊富な業者に依頼しましょう。