キッチンとリビングを仕切りなしにするメリット・デメリット|間取り実例も紹介

新築やリフォームを検討している方の間で、近年人気が高まっているのが「キッチンとリビングを仕切りなし」にする間取りです。
壁や扉をなくしてLDKを1つにつなげることで、開放感や家族との一体感を得られる魅力的な空間をつくることができます。
また、キッチンとリビングが1つ空間になることで、家事効率が高まり子育てしやすくなるなどのメリットもあります。
しかし、キッチンとリビングの仕切りがない間取りには、ニオイや音が広がりやすい、冷暖房効率が低下するなど、注意すべきデメリットもあります。
そこで本記事では、福井の工務店リョーエンホームが、キッチンとリビング仕切りをなくすメリットとデメリット、快適に暮らすための間取りの考え方について解説。
実際の成功実例も紹介しますので、ぜひ理想の家づくりにお役立てください。
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Contents
キッチン・リビング仕切りなしの間取りとは?

最近の新築注文住宅ではLDK一体型の間取りが主流で、キッチンとリビングの間に仕切りをつくらないケースが増えています。
共働き世代の増加によって、家族が一緒に過ごすコミュニケーションスペースの重要性が高まっているのが大きな理由です。
キッチンとリビングの間に仕切りをなくして一体化すれば、料理中にお子さまとコミュニケーションを取ったり、様子を見守ったりすることができます。
また、開放感や動線効率のアップなど、仕切りをなくすことでさまざまなメリットも生まれます。
キッチンとリビングを仕切りなしにするメリット

キッチンとリビングの間に仕切りをつくらず一体化することで、次のようにさまざまなメリットが生まれます。
開放感のある空間になる
仕切りがないことで視界が広がり、キッチン・ダイニング・リビングが開放感のある空間になるのは大きなメリットです。
仕切りの壁がないとリビングからキッチンまで視線が抜けて、実際の面積以上に広く見せることができます。
また、リビングの大きな窓から入る自然光や風がキッチンまで届き、LDK全体の採光や風通しが良くなるのもうれしいポイント。
特に、都市部など広いスペースの確保が難しい場所での家づくりでは、仕切りをなくして開放感をアップするメリットは大きいです。
家族とコミュニケーションを取りやすい
キッチンとリビングの仕切りをなくすことで、いつでも家族とコミュニケーションを取りやすい間取りをつくれるのもメリットです。
料理中でもリビングにいる家族と会話しやすく、お子さまの様子を見守りながら家事と子育てを同時進行できます。
動線効率がアップ
キッチンとリビングの間に仕切りがない間取りは、動線の選択肢が増えて効率よく家事をこなせるのも魅力的なポイント。
動線とは、家事や生活の際に通るルートを線であらわしたものです。
仕切り壁があると、配膳や片付けなどの際に大きく回り込むような動線になることが多く効率が低下しやすいです。
仕切りがなく一体型の間取りは、シーンに応じて最短距離を選びやすく、効率よく暮らすことができます。
キッチンがおしゃれなアクセントになる
仕切りをなくすことでキッチンがリビングから見えやすくなり、空間全体のおしゃれなアクセントとして機能するのもメリットの1つです。
最近はキッチンのレイアウトやデザインのバリエーションが豊富なため、リビングに合わせてコーディネートしやすくなっています。
キッチンの扉やカウンターの材質やカラー、見せる収納などを活用することで、LDK全体をおしゃれに見せることができます。
キッチンとリビングを仕切りなしにするデメリット

キッチンとリビングの間に仕切りをつくらないことで、次のようなデメリットも生まれるため要注意です。
具体的な対策は次の章で解説しますので、ここではどんなデメリットやリスクがあるのかチェックしておきましょう。
料理の音やニオイが広がりやすい
仕切りがない一体型の間取りは、キッチンの料理中の音やニオイがリビングまで広がりやすいのがデメリットです。
特に、ペニンシュラキッチンやアイランドキッチンなど壁のないオープンレイアウトの場合、コンロとリビングが近いため音やニオイが広がりやすいです。
リビングから生活感が見えやすい
仕切りがないと視線が抜けて開放感がある反面、リビングからキッチンの生活感が見えやすいのも注意すべきデメリットです。
特に、子育て世帯は扱う食器や食材の量が増えるため、シンクの洗い物や収納からはみ出たものが生活感につながりやすいです。
キッチンの生活感が見えると、LDK全体の魅力が半減して残念な印象になってしまいます。
冷暖房効率が低下しやすい
仕切りなしでリビングからキッチンまでがつながることで、冷暖房効率が低下しやすいのもデメリットの1つです。
空間が広くなるとエアコンやストーブの効きが悪くなり、光熱費の増加や快適性の低下につながる可能性があります。
キッチン・リビング仕切りなしの間取りづくりのポイント

前述したデメリットに対策し、おしゃれで使いやすいキッチン・リビング仕切りなしの間取りをつくるポイントをご紹介します。
キッチンのレイアウトや設備選び
仕切りなしの一体型LDKをつくる場合、まずはキッチンのレイアウトや設備選びにこだわりましょう。
音やニオイの広がりに対策するには、水の音が響きにくい静音シンクや高性能換気扇などの設備を導入するのが効果的です。
また、L型キッチンやセパレートキッチンのレイアウトで、コンロを壁側に配置するのも効果的な対策です。
キッチンのキャビネットや吊戸棚などの収納量を充実させて、生活感を見せない工夫をするのも大切なポイントです。
キッチンだけで収納量が足りないときは、パントリーの間取りも取り入れて補いましょう。
家具やインテリアでのゾーニング
キッチンとリビングの間に仕切りがない間取りづくりでは、家具やインテリアによるゾーニングも検討してみましょう。
例えば、ソファやダイニングテーブル、ラグなどの配置でも、緩やかに空間をゾーニングすることができます。
また、カーテンやロールスクリーンなどを付けられるようにしておけば、ライフスタイルの変化に合わせて必要なときだけ仕切ることも可能です。
壁でキッチンとリビングを完全に仕切るのではなく、家具やインテリアの工夫でさりげなくゾーニングしてみてください。
断熱性能にこだわった住宅会社選び
キッチンとリビングの仕切りをなくして大空間をつくる場合、断熱性能にこだわってハウスメーカーや工務店選ぶことも大切です。
注文住宅の断熱性能はハウスメーカーや工務店によって異なります。
断熱性能が高い住宅会社を選ぶことで、広い空間でも冷暖房効率が低下しにくく快適な住まいを建てることができます。
例えばリョーエンホームは、次世代省エネ基準に対応し、冬の寒さが厳しい北陸地区でも快適な注文住宅を提供しています。
キッチン・リビング仕切りなしの間取り実例
さいごに、キッチンとリビングの間に仕切りがない、おしゃれな注文住宅の間取り実例をご紹介します。
実例①

仕切りをなくしてリビングからキッチンまで視線が抜けるようにした、開放感あふれる間取り実例です。
吹き抜けで高さを切り替えることで、キッチンとリビングをさりげなくゾーニングしています。
実例②

仕切りなしでキッチンからリビングまで視線が届くようにしつつ、位置をずらすことで程よい距離感をキープした間取りです。
吹き抜けや大きな窓からの自然光がLDK全体に届き、明るく開放感のある空間に。
実例③

キッチンを中心にリビング・ダイニングをL字型に配置し、仕切りをつくらずゆるやかにゾーニングした間取りです。
それぞれの空間が緩やかにつながりつつ、リビングから生活感が見えにくい間取りになっています。
まとめ
開放感がありおしゃれなLDKをつくるなら、キッチンとリビングの間の仕切りをなくすことを検討してみましょう。
視線が抜けて広々とした、家族でコミュニケーションを取りやすい空間をつくることができます。
ただし、ニオイや音、冷暖房効率など注意すべきポイントもありますので、住まいづくりのプロに相談しながら理想の間取りを考えましょう。
福井の工務店リョーエンホームは、お客様のライフスタイルをお伺いし、理想的な間取りプランをご提案いたします。
お気軽にお問合せください。

