災害に強い家とは?福井で地震・水害・雪・停電に備える注文住宅のポイント

災害に強い家は、耐震性能だけで決まるものではありません。
福井で注文住宅を建てるなら、土地の災害リスク、建物の構造、雪への備え、停電・断水時の暮らしやすさまでを一体で考えることが大切です。
本記事では、地震・水害・豪雪・停電への備えを整理し、福井で災害に強い家を建てるためのポイントをご紹介します。
このコラムで分かること
- 災害に強い家を建てるには、耐震性能に加えて土地の水害・土砂災害リスク、豪雪対策、停電・断水時の設備、避難・備蓄計画までまとめて検討する必要があります。
- 福井では、地震・洪水・内水氾濫・土砂災害・強風・豪雪・停電・断水など複数のリスクを想定し、耐震等級3や制震装置、排水計画などを地域条件に合わせて確認することが大切です。
- 工務店選びでは、耐震等級の取得実績や雪・風・雨をふまえた仕様、水害対策、保証・点検内容などを具体的に質問して確認しましょう。
災害に強い家とは|命と暮らしを守る4つの視点

「災害に強い家」とは、被害を受けにくく、万が一被災しても家族の安全を確保し、生活を立て直しやすい住まいのことです。
家づくりでは、次の4つの視点から検討しましょう。
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視点 |
主な確認内容 |
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土地 |
洪水・内水・土砂災害・津波などのリスク |
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建物 |
地震・強風・積雪に耐えやすい構造、屋根・窓・外壁の仕様 |
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設備 |
停電・断水時に必要な電気・水を確保する方法 |
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暮らし |
家具固定、備蓄、避難経路、非常用品の収納場所 |
災害時に倒壊・損傷しにくい構造であること
建物の強さは、大きな地震が起きた際の倒壊・崩壊リスクを抑え、家族の命を守るための基盤になります。
注文住宅を建てる際は、耐震等級、地盤調査の結果、地盤に応じた基礎・地盤改良の仕様、耐力壁の量と配置、柱や梁をつなぐ接合部などを総合的に確認しましょう。
また、福井では地震だけでなく積雪荷重も構造設計に関わります。
地域の地震・風・雪の条件をふまえ、構造計算や設計上の根拠を示しながら提案してくれる工務店に相談することが大切です。
浸水や土砂災害のリスクをふまえた土地に建てること
高性能な建物でも、想定浸水深が大きい土地や土砂災害のおそれがある土地では、被害を完全に防げない場合があります。
土地購入前には、自治体のハザードマップで洪水・内水・土砂災害・津波の想定区域、浸水深、避難場所を確認しましょう。
国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、浸水想定や土砂災害警戒区域、地形分類などを重ねて確認できます。
あわせて、敷地と周辺道路の高低差、河川・用水路との距離、排水の状態、過去の浸水履歴なども確認すると安心です。
停電・断水時に暮らしを維持しやすい設備があること
停電・断水への備えとしては、太陽光発電、蓄電池、非常用回路、貯湯式給湯器などを活用しましょう。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、日中の発電分や蓄えた電力を、照明・冷蔵庫・通信機器などに使える可能性があります。
しかし、停電時に使える回路、出力、使用可能時間は、設備の仕様や設計によって異なるので、「何を」「どの程度」「何時間使いたいか」をあらかじめ整理し、非常用回路や蓄電池容量を検討しましょう。
避難や在宅避難を想定した収納・動線を整えること
防災性は、構造や設備だけでなく、日頃の備えや家の中の動線にも左右されます。
非常食、飲料水、簡易トイレ、救急用品、モバイルバッテリーなどは、取り出しやすく、浸水しにくい場所に分散して収納すると安心です。
浸水のおそれがある地域では、2階や高い位置の収納も活用しましょう。
また、家具は転倒防止器具で固定し、寝室や避難経路には背の高い家具を置かないようにします。
玄関から屋外へ出る経路や、夜間でも移動しやすい動線を確保しておくことも大切です。
福井で想定しておきたい主な災害リスク

福井で注文住宅を計画する際は、地震に加えて、洪水・内水氾濫・土砂災害・強風・豪雪・停電や断水を想定しておく必要があります。
地震|建物・家具・ライフラインに備える
地震への備えは、まず十分な耐震性能を確保するところから始まります。
耐震性能の目安となる耐震等級は1から3まで定められており、数字が大きいほど耐震性が高いことを示します。
注文住宅を建てる際は、より高い耐震性能を確保するために、耐震等級3を検討しましょう。
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耐震等級 |
耐震性能の水準 |
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等級1 |
建築基準法と同レベルの耐震性 |
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等級2 |
等級1の1.25倍の耐震性 |
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等級3 |
等級1の1.5倍の耐震性 |
〈出典〉新築住宅の性能表示制度 かんたんガイド(令和7年12月1日施行版)|国土交通省
※等級2・3は、等級1で想定する地震力のそれぞれ1.25倍・1.5倍の力に対して、倒壊・崩壊しない程度の性能を求める基準です。揺れの大きさを1.5倍抑える意味ではありません。
また、揺れによる建物への負担を抑える制震装置を組み合わせる方法もあります。
例えばリョーエンホームで採用している制震ダンパー「K3」は、地震の揺れを吸収し建物への負担を抑える制震装置です。
耐震等級3の構造にK3を組み合わせることで、耐震性能に制震性能を加えた、より安心感の高い住まいを実現できます。
その他にも、家具の固定や感震ブレーカー(地震の揺れを感知して電気を自動遮断できる機器)、停電・断水に備えた非常用品の備蓄まで含めて考え、災害後も自宅で過ごしやすい環境を整えましょう。
リョーエンホームの家では、耐震等級3に制震ダンパー「K3」を組み合わせることで、地震の揺れそのものを軽減し、建物へのダメージを抑えます。
実際にK3を採用した福井のお住まいの施工事例や、耐震×制震の仕組みをまとめた資料をぜひごらんください。
地震に強い家を建てたい方は、こちらの記事も参考になさってください。
〈関連ページ〉地震に強い家とは?構造・耐震等級・形状・間取りなど、地震に強い木造住宅の建て方を解説
〈関連ページ〉耐震等級3の家は後悔するのか|「意味ない」と言われる理由や知っておきたいメリットを解説
大雨・洪水・内水氾濫|敷地の高さと排水を確認
水害では、河川の氾濫だけでなく、強い雨で下水道や水路の排水が追い付かず、雨水が市街地にたまる内水氾濫にも注意が必要です。
土地を選ぶ際には、洪水・内水ハザードマップを確認し、道路との高低差や敷地内の雨水の流れ、排水先も把握しましょう。
浸水リスクがある土地では、基礎・床の高さ、外構の排水計画、分電盤などの設備配置を想定浸水深に合わせて検討することが大切です。
想定浸水深が大きい土地や、避難経路も浸水する土地では、建築前に立地そのものを慎重に検討してください。
土砂災害・津波|立地に応じて確認
山際や急傾斜地の近く、沢や谷筋に近い土地では、土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域に該当していないか確認しなければなりません。
区域内では、建築時に構造上の制限がかかる場合があるほか、大雨時の避難方法や避難先もあらかじめ考えておきましょう。
土砂災害の恐れがある場合は、建物の耐震性や備蓄が十分であっても、自宅にとどまることがかえって危険になるケースもあるため注意が必要です。
停電・断水時の在宅避難への備えとは別に、土砂災害・浸水など建物そのものに危険が及ぶ災害では、早めの避難を基本に計画してください。
台風・強風|窓・屋根・外構を一体で考える
台風や発達した低気圧による強風では、飛来物による窓ガラスの破損、屋根材・外壁材の損傷、カーポートや物置の破損などが起こるおそれがあります。
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対象箇所 |
想定される被害 |
検討したい対策 |
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窓まわり |
飛来物によるガラス破損 |
雨戸・シャッター、必要に応じた合わせガラス |
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屋根・外壁 |
屋根材・外壁材の損傷 |
地域条件に合う仕様の選定、施工品質の確認 |
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外構・設備 |
飛来物化、破損、周辺への影響 |
収納場所・固定方法の検討、配置の見直し |
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カーポート・物置 |
強風による破損 |
耐風性能の確認、配置の見直し |
植木鉢、屋外家具、自転車、物干し竿などは、強風時に飛来物になることがあります。
収納場所や固定方法も、外構計画の段階で考えておくと安心です。
豪雪|積雪荷重と雪処理を計画する
福井県は、県内の多くの地域が「多雪区域」に指定されています。
そのため、建築基準法に基づき、建設地ごとに定められた垂直積雪量に応じて積雪荷重を算定し、それをふまえた構造計画を行う必要があります。
また、法令に適合した構造であっても、雪処理のしやすさは別途検討しなければなりません。
屋根は雪の載り方や落ち方をふまえて形状・勾配を決め、落雪が隣地、道路、玄関まわりへ及ばないように計画しましょう。
除雪した雪の置き場、駐車場から玄関までの動線、室外機・給湯器の配置も重要です。
カーポートは積雪条件に合う耐雪性能を選び、屋根から雪が落ちる場所を避けて配置してください。
停電・断水|在宅避難を支える設備と備蓄
停電・断水が起きると、照明、冷蔵庫、スマートフォンの充電、給水、トイレなどに影響が出るため、太陽光発電、蓄電池、非常用回路、貯湯式給湯器などを活用し、在宅避難への備えを検討しましょう。
しかし、太陽光発電だけでは夜間に発電できず、天候にも左右されます。
停電時の電力を常にまかなえるとは限らないため、蓄電池や非常用回路と組み合わせ、優先する家電を決めておくことが大切です。
設備だけに頼らず、飲料水、食料、携帯トイレ・簡易トイレ、カセットコンロ、モバイルバッテリー、懐中電灯なども備蓄しましょう。
最低3日分、できれば1週間分の水・食料・生活必需品を備えることが推奨されているので、ローリングストック(食品や日用品を多めに購入しておき、使った分を買い足して常に一定量を保つ備蓄法)を始めてみるのもおすすめです(※)。
※〈出典〉今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方 | 政府広報オンライン
災害に強い家を建てるために確認したいポイント

災害に強い家づくりでは、工務店から提示された性能や設備を確認し、自分たちの土地・家族構成・暮らし方に合う対策を選ぶことが大切です。
特に次の3つのポイントについては最低限確認しておきましょう。
ハザードマップの確認と現地調査はどちらも行う
土地選びでは、ハザードマップだけでなく、実際に現地へ足を運んで確認しましょう。
確認したい項目は、周辺道路との高低差、排水溝や水路の状態、河川や崖との距離、雨水の流れ、避難場所までの経路などです。
必要な建物・外構・避難対策を考えるためにも、土地のリスクを正しく把握することが求められます。
性能は「等級・計算・仕様」で確認する
「耐震等級3相当」ではなく、住宅性能表示制度の評価方法に基づいて耐震等級3の設計となっているのか確認しましょう。
設計住宅性能評価書などによる第三者評価の有無に加え、構造計算・性能表示計算の内容や、基礎・耐力壁・接合部の仕様を確認すると、耐震性を比較・判断する材料になります。
大きな吹き抜け、広いリビング、大開口の窓を希望する場合は、デザイン性と耐震性をどのように両立させるのかも説明してもらえると安心です。
災害時に使える設備の範囲を確認する
太陽光発電や蓄電池などを採用する場合は、停電時に使用できる機器や使える時間、非常用回路の範囲を確認してください。
また、貯湯式給湯器やエコキュートに貯めた水を生活用水として使える場合でも、飲用の可否や取り出し方は機種によって異なります。
非常時の使い方まで確認し、ご家族で共有しておきましょう。
福井の工務店に質問しておきたいポイント

福井で家を建てる際、工務店への問い合わせ・相談や完成見学会、モデルハウス見学では、次の質問をそのまま活用してみてください。
耐震等級はいくつを標準にしていますか。
耐震等級3の取得可否だけでなく、耐震等級3が標準なのかオプションなのか、全棟対応しているか、追加費用がかかるかを確認しましょう。
「耐震等級3相当」という説明を受けた場合は、正式に等級を取得・証明できるのかも確認すると安心です。
耐震等級3と耐震等級3相当の違いはこちらの記事を参考になさってください。
〈関連ページ〉耐震等級3相当とは|「相当」で大丈夫なのか、等級3認定との違いを解説
福井の雪・風・雨をふまえ、どのような仕様を提案しますか。
屋根の形状・耐雪設計、雨どい、窓、外壁、カーポート、給湯器や室外機の設置位置、除雪・排雪の動線について、建設予定地に合わせた具体的な提案を確認しましょう。
雪下ろしの負担や転落事故を減らす観点からも、雪対策は重要なポイントです。
福井県は、落雪式・融雪式・耐雪式など、雪下ろしの負担を軽減する「克雪住宅」を推奨しているので、その点に関しても相談してみることをおすすめします(※)。
※〈参照〉福井県ホーム > くらし・環境 > 住まい・土地 > 住宅・土地 > 雪に強い家づくり
水害リスクのある土地では、どのような設計対策ができますか。
ハザードマップを見ながら、敷地の高さ、基礎の高さ、排水計画、分電盤や給湯器などの設備配置、収納の位置、避難計画について相談しましょう。
しかし、設計上の対策だけで浸水リスクを完全にゼロにできるわけではありません。
想定される浸水の深さや避難先を確認し、土地選びの段階から対策することを欠かさないでください。
停電時に、太陽光発電・蓄電池・給湯器はどこまで使えますか。
非常時に使える家電、想定できる使用時間、非常用回路、切替操作の方法、夜間や悪天候時の制約について具体的に確認しましょう。
エコキュートなどの貯湯式給湯器を採用する場合は、断水時に生活用水として使えるか、その取り出し方や注意点も聞いておくと安心です。
保証、定期点検はどのような内容ですか。
工務店への依頼を検討する際には、保証内容や定期点検の頻度なども確認しましょう。
法で定められている「特定住宅瑕疵担保責任」と「会社独自の長期保証・設備保証・点検制度」は対象範囲が異なる点に注意が必要です。
例えば、私たちリョーエンホームは、通常10年間の住宅保証を20年に延長し、より長く安心して暮らせる家を提供しています。

耐震等級・福井の雪対策・水害リスクへの備え・停電時の設備など、気になる点はぜひ直接ご相談ください。
完成見学会・モデルハウス見学でも、担当スタッフが福井の地域事情をふまえて具体的にお答えします。
災害に強い家に関するよくある質問

最後に、災害に強い家に関するよくある質問にお答えします。
Q.耐震等級3なら、どの家でも安心ですか?
耐震等級3は、注文住宅で耐震性を検討する際の重要な目安ですが、等級3だから安心というわけではありません。
災害への強さは耐震等級だけで決まるものではないため、地盤、建物形状、壁や柱の配置、施工品質、家具固定、水害リスク、停電・断水への備えも含め総合的に判断しましょう。
Q.水害リスクがある土地でも家は建てられますか?
建築の可否は、法規制、敷地条件、自治体への確認などをふまえて判断されるため、水害リスクがあるからといって絶対に建てられないわけではありません。
しかし建てられる土地であっても、想定浸水深が大きい場合や土砂災害のおそれがある場合には、被害を完全に防げないことがあります。
ハザードマップや現地の高低差、避難先・避難経路などを確認し、必要な設計対策を検討しましょう。
Q.太陽光発電だけで停電時の電気はまかなえますか?
太陽光発電は夜間に発電できず、日中も天候や自立運転機能、出力の制約を受けるため、停電時の電力を常にまかなえるとは限りません。
蓄電池や非常用回路と組み合わせ、冷蔵庫・照明・通信機器など、非常時に優先したい家電をどこまで使いたいか決めておきましょう。
Q.福井では雪対策として何を優先すべきですか?
屋根の構造だけでなく、落雪する位置、除雪動線、雪の置き場、駐車場、室外機・給湯器の配置まで一体で考えることが大切です。
建設予定地の積雪条件を確認し、隣地や道路への影響もふまえて、地域事情に詳しい工務店に相談しましょう。
まとめ
災害に強い家づくりでは、耐震性能を高めるだけでなく、土地の災害リスク、雪への備え、停電・断水時の暮らし方、避難・備蓄計画までを一体で考えることが重要です。
福井では、地震・水害・土砂災害・強風・豪雪など、地域や土地によって優先すべき対策が異なります。
ハザードマップと現地の状況を確認し、敷地条件に合った構造・設備・外構を計画しましょう。
私たちリョーエンホームは、福井の気候・地盤条件に関する知見を活かしながら、地震をはじめとする災害への備えを重視した家づくりに取り組んでいます。
ご希望に合った家づくりをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。


