大屋根の家を建てる|メリット・デメリットやおしゃれな外観にするためのポイントを解説【施工事例付き】

大屋根の家は、一階から二階にまたがる大きな屋根が特徴的です。
重厚感のある外観と開放的な室内空間を両立でき、雨漏りや積雪への対策にも優れています。
しかし、建築コストやメンテナンス費用が高くなる傾向があるため、注意点まで正しく理解することが大切です。
そこで本記事では、大屋根の家の特徴やメリット・デメリット、おしゃれな外観に仕上げるポイントを施工事例とともに解説します。
| コラムのポイント |
|---|
| ・大屋根は雨水の排水性能が高く、雨漏りのリスクを軽減できる一方で、建築コストとメンテナンス費用が総二階住宅より高くなる傾向があります。 ・急勾配の屋根によって小屋裏空間を有効活用でき、開放的な吹き抜けやロフト・収納スペースとして居住面積を最大化できるのは大きなメリットです。 ・外壁と屋根の配色バランスや窓配置のリズム感、異素材ミックスなどの工夫で、洗練された外観デザインを実現しましょう。 |
大屋根とは

大屋根とは、一つの屋根面が一階から二階など複数の階にまたがるほど大きな屋根のことです。
家全体を覆うような形状で、一枚ごとの屋根面積が大きいことから「大屋根」と呼ばれます。
切妻屋根や寄棟屋根などをベースにしたダイナミックなデザインにより、重厚感のある外観を演出できる点が特徴です。
モダンな印象にしたい場合や、北欧風のスタイルとも好相性とされています。
大屋根の家のメリット

大屋根を採用する場合、次のようなメリットがあります。
雨漏りのリスクを軽減できる
大屋根の最大の特徴は、大きな屋根面と急な勾配により、雨水を効率的に排水できることです。
屋根に水が留まる時間を短くできるため、水はけが良く、建物への浸水リスクを物理的に減らすことができます。
また、屋根の形状をシンプルにすることで、雨漏りの原因となりやすい「谷」や「接合部」を減らせる点も大きなメリットです。
屋根と外壁のつなぎ目への雨掛かりも少なくなるため、コーキングの劣化などによる漏水のリスクも低減されます。
複雑な形状の屋根よりも雨水の侵入経路が限定されるため、長期的なメンテナンスや防水管理がしやすいのも助かるポイントです。
雪対策に効果的
積雪地帯や北欧の住宅で多く見られるように、大屋根は雪対策として理にかなった形状をしています。
屋根の急な傾斜を利用して雪を自然に落下させることで、建物にかかる積雪荷重の負担を軽減できるためです。
雪下ろしの手間を省くだけでなく、屋根の上に雪が留まる時間を短くすることで、凍結や雪の重みによる屋根材の損傷を防ぐ効果も期待できます。
開放的で広々とした空間を実現できる
勾配のついた高い天井を活かすことで、縦方向への広がりを感じさせる開放的な空間を作り出せます。
一般的な平天井では味わえないダイナミックな吹き抜けや、高さを活かした採光計画によって、明るく風通しの良い環境を実現可能です。
床面積が限られている平屋や狭小地であっても、視線が上に抜けることで圧迫感を覚えにくく、実際の畳数以上の広さを感じられると期待できます。
存在感のある外観デザインを楽しめる
建物の大部分を屋根が覆うデザインは、見る人に重厚感や安定感を感じさせます。
シンプルなフォルムだからこそ、洗練された印象を与えられるのもうれしいポイントです。
洋風のモダンなスタイルはもちろん、北欧風のデザインや、伝統的な和の要素とも相性が良く、幅広いデザインテイストになじみます。
小屋裏空間を無駄なく活用できる
急勾配の屋根裏に生まれた余剰空間は、ロフトや小屋裏収納として有効活用できます。
デッドスペースになりがちな屋根裏を居室の一部として取り込めば、お子様の遊び場や趣味のスペースなど、プラスアルファの生活空間としても便利です。
限られた敷地の中で居住面積を最大限に確保したい場合、大屋根による立体的な空間活用はおすすめの選択肢と言えます。
リョーエンホームでは、おしゃれな外観と暮らしやすさを兼ね備えた住まいを提案しております。
「福井で注文住宅を建てたい」と検討されている方は、こちらより施工事例をご確認ください。
大屋根の家のデメリット

大屋根の家を建てた場合、次の4点には注意が必要です。
落雪による事故やトラブルのリスクがある
急勾配の大屋根は雪を自然に落下させる機能が高いため、屋根の上の雪下ろし負担を軽減できる反面、地上への落雪リスクは高くなる恐れがあります。
屋根面積が広いため落下する雪の総量が多く、勢いよく滑り落ちてくる雪は、人身事故やカーポートの破損、隣家の外壁を傷つけるといったトラブルを引き起こしかねません。
そのため、雪が落ちる場所に十分なスペースを確保し、落雪による事故を未然に防いでおきましょう。
建築コストとメンテナンス費が増加する
総二階(一階と二階がほぼ同じ面積の箱型)の住宅と比較すると、大屋根の家はコストが割高になる傾向があります。
大屋根を採用する場合、一階部分が大きく屋根面積も広くなるので、建築においてもっともコストのかかる基礎と屋根の施工面積が増えるためです。
また、建築時だけでなく将来的なメンテナンス費用にも注意が必要です。
屋根の面積が広いと、塗装や葺き替えを行う際の材料費や人件費も比例して高額になります。
屋根の勾配が急な場合は、足場の設置が大掛かりになるケースもめずらしくありません。
できる限りコストを抑えたい場合は、陸屋根がおすすめです。
こちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてごらんください。
〈関連ページ〉陸屋根とは|メリット・デメリットや後悔しないための対策まで解説【施工事例付き】
断熱材の費用が増加する場合がある
大屋根の特徴である小屋裏空間を居室や収納として利用するには、天井断熱ではなく、屋根の裏側で熱を遮断する屋根断熱を採用する必要があります。
夏場の屋根は直射日光を受けて高温になりやすいため、居住スペースとして活用するためには、高性能な断熱材を厚く施工するなどの対策が欠かせません。
屋根の表面積は天井面積よりも広いので、必然的に断熱材の使用量が増え、施工の手間もかかることから工事費が高くなる点に注意しましょう。
雨樋にかかる負担が大きい恐れがある
屋根の面積が広くなればなるほど、受ける雨水の総量は増えていくため、雨樋にかかる負担は通常の住宅より増える恐れがあります。
ゲリラ豪雨のような激しい雨の場合、標準的なサイズの雨樋では排水処理が追いつかず、雨水が溢れ出してしまうオーバーフローが起こりかねません。
通常よりも太く容量の大きい雨樋を選定したり、雨水がスムーズに流れるよう排水経路を工夫するなど、雨樋にかかる負担を減らす工夫が必要です。
大屋根の家をおしゃれな外観にするためのポイント

大屋根の家をおしゃれな外観に仕上げるためには、屋根のデザインだけでなく次のポイントも押さえておきましょう。
外壁と屋根の黄金比を意識する
大屋根の家は屋根の面積が非常に大きくなるため、外壁との色味のバランスが外観の印象を左右します。
一般的に配色の黄金比と言われる、ベースカラー(外壁)70%、メインカラー(屋根)25%、アクセントカラー(付帯部)5%を目安に構成して失敗を防ぎましょう。
大屋根は視覚的に占める範囲が大きいため、外壁よりも濃い色を採用することで、重心が下がって、安定感のあるたたずまいになります。
ナチュラルに仕上げたいなら「アイボリーの外壁×ダークブラウンの屋根」、モダンに仕上げたいなら「ホワイトの外壁×ブラックの屋根」といったモノトーン配色など、屋根の存在感を活かしたコントラストのある配色にしましょう。
窓の配置で外観にリズムを生む
大屋根の家は、壁面や屋根面が広く単調になりがちなため、窓の配置やサイズを工夫して建物全体にリズム感をもたらしましょう。
単なる採光や通風のための開口部として窓を設けるのではなく、外から見た時の窓の並びを意識して計画することが大切です。
例えば、同じサイズの窓を等間隔に並べる「連窓」を取り入れると、整然としたモダンな印象を演出できます。
深い軒下空間を活用する
大屋根の特徴である深い軒下空間を、テラスやウッドデッキとして活用することで、よりグレードの高い外観に仕上げましょう。
軒天(軒の裏側)に木目調の素材を採用したり、ダウンライトを埋め込んだりするなど、細かな意匠にまでこだわるとよりおしゃれなデザインになります。
テラスやウッドデッキを設ければ室内と屋外が緩やかにつながるため、実際の床面積以上の広さを感じられるのもメリットです。
異素材ミックスで壁面に変化をつける
壁面が広くなりやすい大屋根の家では、外壁を単色で統一するのではなく、複数の素材や色を組み合わせることで変化をつけましょう。
例えば、一階部分と二階部分で色を変える、玄関周りなどの一部にアクセントウォールを採用するといった手法が効果的です。
単なる色分けだけでなく、「塗り壁×天然木」「金属サイディング×タイル」といった異素材の組み合わせを取り入れると、質感の違いによって奥行きが生まれます。
「おしゃれな外観の家にしたい」とお悩みの方は、こちらの記事もごらんください。
〈関連ページ〉ホテルライクな家づくり|外観のコツや内装・間取りのアイデアまで実例付きで解説
大屋根の家の施工事例

〈関連ページ〉大屋根の外観に一目惚れ 人が自然と集まる開放的な広々ワンフロア。
最後に、私たちリョーエンホームが手がけた大屋根の家の施工事例を紹介します。

ダイナミックな大屋根が印象的な二階建ての施工事例です。
大きな招き屋根には暗いグレーを採用することで、重心が下がって安定感や高級感も演出しています。

ベースカラー(外壁)のホワイト、メインカラー(屋根)のダークグレー、アクセントカラー(玄関ポーチ)の明るいグレーの配色で、バランスが整っているのも魅力です。
施工事例の詳細はこちらからご確認ください。
その他の施工事例も多数掲載しております。
まとめ
大屋根の家は、機能性とデザイン性を兼ね備えた魅力的な住宅スタイルです。
配色バランスや素材選びを工夫することで、個性的でおしゃれな外観を実現できます。
リョーエンホームでは、大屋根を活かした住まいづくりのご提案から施工まで、豊富な経験をもとにトータルサポートいたします。
福井県で大屋根のおしゃれな家を建てたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。


