おしゃれな和室の間取り実例|注文住宅で和室を作るメリットや注意点まで解説

日本ならではの和室は、リラックスできる空間として便利なだけでなく、おしゃれな和モダンの雰囲気も演出できます。
しかし、注文住宅で和室を作るべきなのか、作る場合はどのような間取りにするかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、和室を作るメリットや注意点、おしゃれな和室にするためのポイントを解説します。
おしゃれな和室の間取り実例も紹介するので、ぜひ参考になさってください。
| コラムのポイント |
|---|
| ・注文住宅で和室を作ると、寝室や客間、趣味部屋、子供部屋など、さまざまな用途に活用できます。 ・畳の掃除やケア、ダニ・カビの発生防止など、定期的なメンテナンスが欠かせない点には注意しましょう。 ・おしゃれな間取りにしたい場合は、和モダンなテイストを採用すると効果的です。 |
おしゃれな和室の間取り実例

はじめに、私たちリョーエンホームが実際に手がけた、おしゃれな和室の間取り実例を紹介します。
どのように和室を取り入れようかお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。
おしゃれな和室の間取り実例①LDKに続く小上がり和室

リビングダイニングに隣接して和室を設置した例です。
引き戸タイプのハイドアで仕切られており、開いた状態であればリビングダイニングとつながったワンフロアにすることができます。
少し高さのある小上がりタイプの和室のため、空間に立体感も生まれています。
おしゃれな和室の間取り実例②リビングの拡張も可能な和室

リビングの横に和室を設置した例です。
ドアを閉めれば個室に、ドアを開けておくとリビングをより広く演出でき、柔軟に活用できるよう工夫を凝らしました。
収納部分は床から浮かせて設置されており、窓は強い光が入りにくい位置にあるため、日焼けによる畳の傷みを軽減できます。
おしゃれな和室の間取り実例③中庭からの日差しが暖かい和室

リビングと中庭に隣接して作られた和室の実例です。
家の南側に設けられた中庭からはたっぷりと光が差し込み、日中は照明を使わずとも明るい空間となります。
本や小物などを置くのに役立つ、シンプルな造作棚も便利です。
おしゃれな和室の間取り実例④遊びスペースにもぴったりな小上がり和室

LDKにつながるように作られた、小上がりタイプの和室です。
仕切りを開いておけばワンフロアの空間となり、ダイニングテーブルと座卓をつなげて、家族団欒の場を設けることもできます。
ドアを閉めておけば個室となるため、お子さまの遊びスペースや来客用の部屋としても活用可能です。
おしゃれな和室の間取り実例⑤まるでバーのようなリラックス空間

リビングからつながる小上がりタイプの和室の実例です。
カウンター付きのゆったりくつろげる空間で、まるでおしゃれなバーのような和室になっています。
暖かい光のダウンライトとペンダントライトにより、陰影と奥行きが生まれている点も魅力です。
おしゃれな和室間取り実例⑥黒畳で大人な和モダンの部屋に

LDKに隣接する形で作られた和室の間取り実例です。
畳の色やクッション、インテリアの小物、壁紙の色まで黒やグレーで統一しています。
大人で和モダンな雰囲気が魅力の和室です。
おしゃれな和室間取り実例⑦明るく爽やかなリラックスできる和室

明るくシンプルな印象が魅力的な和室の実例です。
容量の大きなフロート棚を造作することで、収納力は申し分ありません。
縁を持たない琉球畳を採用しているため、部屋がすっきりと広く見えるのもうれしいポイントです。
注文住宅で和室を作るメリット

新たに家を建てる際、和室を作ることによって次のようなメリットがあります。
汎用性が高い
和室は、居間や寝室、来客があった際の臨時スペース、子供部屋や趣味の部屋など、さまざまな用途に活用できます。
例えば、和室に座卓や座布団などを用意すれば、急な来客時にも応接スペースとして利用可能です。
格式高い雰囲気も演出できるため、冠婚葬祭時などのご家族の集まりにおいても役立ちます。
将来的には仏間として活用することもできるなど、家族構成やライフスタイルの変化によって幅広く転用できるのもうれしいポイントです。
リラックス効果・癒し効果がある
和室はリラックス効果をもたらす空間としても有効です。
和室に敷かれた畳からはイグサの匂いが優しく香り、手触り・足触りも心地よいため、ゆったりつくつろげる癒しのスペースとして役立ちます。
お子さまや高齢者に安全
和室に敷かれた畳は、フローリングよりも弾力性があり、もしも転倒してしまった場合もケガをしにくいと考えられます。
そのため、お子さまの遊びスペースとして活用できるだけでなく、高齢者の方のくつろぎスペースにもおすすめです。
収納力を持たせやすい
和室は、押し入れや床下収納などを取り入れやすく、収納を十分に設けることができます。
例えば、奥行きのある押し入れを設けることで、来客用の布団や季節用品など、使用頻度の低いアイテムの収納に便利です。
小上がりタイプの和室にすれば、段差部分を活用し、引き出しタイプの収納を作ることもできます。
柔軟性・可変性に優れている
和室は、襖や障子などを使って空間を仕切ることができます。
そのため、リビングに隣接する形で和室を設ければ、普段はリビングと一体型の空間として、休憩時や来客時には個室へと変えるなど、柔軟に可変できる点が便利なポイントです。
注文住宅で和室を作る際の注意点

家を建てる際、和室を設けることによってさまざまなメリットがあります。
しかし、注意しておきたいポイントもあるため、和室を取り入れる際は次の2点を押さえておきましょう。
畳のメンテナンスが必要
和室に使用される畳には、自然素材が多く使用されています。
そのため、定期的な手入れを怠ってしまうと、畳の劣化が早まってしまったり、ダニが発生するなど、トラブルにつながりかねません。
乾拭きだけでなく掃除機がけも行い、常にほこりを取り除くようにしましょう。
また、梅雨から夏にかけての湿気が多いシーズンでは、換気を心がけるほか、除湿も忘れずに行うことでダニやカビの発生を防止してください。
家具を置きにくい
畳は、フローリングよりも柔らかく、へこみや傷がつきやすい点に注意が必要です。
大きな棚やテーブルのような、重みのあるものを長期間置いてしまうと、へこんだ跡が残ってしまうことが少なくありません。
そのため、家具の脚部分をフェルトなどで保護したり、保護シートを使用するといった対策が求められます。
また、日に当たることによって畳の表面が日焼けし、色にムラが生じてしまうことも多いので注意しましょう。
おしゃれな和室にするためのポイント

おしゃれな和室にしたい場合、押さえておきたいポイントは次の5点です。
和モダンテイストで統一する
和室をおしゃれに見せるには、和モダンテイストを採用することをおすすめします。
和モダンとは、名前の通り和の要素と現代的な要素が融合したスタイルです。
畳や障子、襖などの日本ならではの要素を取り入れつつ、照明や小物などで現代的な要素も追加することで、スタイリッシュな空間を演出できます。
昔ながらの落ち着いた印象と、現代的で洗練された印象をバランスよく取り入れたい場合におすすめです。
襖や壁の色・素材をこだわる
襖や壁紙は和室の印象を左右するポイントのため、色や素材にはこだわる必要があります。
例えば、より和の要素を強調したい場合は、和紙や織物素材、自然素材などを使用して、伝統的な趣深さを演出しましょう。
山水や花の柄の襖紙を採用すれば、さらに和の雰囲気が強まります。
一方、モダン寄りな和室にしたい場合は、無地織物の襖紙やグラデーションタイプなど、シンプルで落ち着いたものを選ぶと効果的です。
照明を工夫する
和室の印象は、使用する照明の明るさや色温度、配置などによって大きく変わります。
例えば、間接照明やダウンライトを設けることで、空間に陰影がつき、奥行きのある落ち着いた空間へと仕上がります。
また、和室ならではのゆったりとできるスペースに仕上げたい場合は、あたたかみがある電球色を使用しましょう。
オレンジ色に近い柔らかな光が、リラックス空間の和室と好相性です。
観葉植物やグリーンを取り入れる
和室にグリーンを取り入れることで、癒し効果がさらに高まるだけでなく、爽やかで洗練された部屋に仕上がります。
植物だけでなく鉢選びにまでこだわり、ナチュラルでおしゃれなインテリアとして活用しましょう。
大きめの観葉植物の場合は部屋の隅に設置することがおすすめですが、サイズが小さいものは棚や小卓上、窓辺などに配置することをおすすめします。
数が多すぎると、和室ならではの雰囲気を壊しかねないため、差し色程度に取り入れるのが効果的です。
収納で生活感を隠す
おしゃれな和室とするには、できる限り生活感を抑えることが重要です。
生活感を軽減するには、押し入れや床下収納、造作棚などを使用することで、隠す収納とすることをおすすめします。
どのくらいの収納スペースが必要なのか把握するためにも、家を建てる前に荷物の量について把握しておきましょう。
まとめ
注文住宅を建てる際、和室を設けることによっておしゃれな和モダンの空間を作ることができます。
来客用の部屋やお子さまの遊び場、趣味のスペースなど、ライフスタイルや家族構成に合わせて柔軟に転用できるのがポイントです。
どのような間取りにするのが最適なのか、実際の暮らしをシミュレーションしながらレイアウトを決めましょう。

