四角い家・キューブ型の家とは|メリット・デメリットやダサい印象を防ぐコツまで実例付きで解説
直線的なイメージの強い四角い家(キューブ型の家)は、シンプルな外観が最大の魅力です。
フラットな屋根を採用することで、どこかモダンな印象を演出することもできます。
しかし、外観のデザインによっては「ダサい」と思われてしまう恐れもゼロではありません。
そこで今回は、福井の住宅工務店リョーエンホームが、四角い家のメリット・デメリットや、ダサい印象となるのを防ぐコツまで解説します。
四角い家の施工実例も紹介するので、ぜひ最後までごらんください。
コラムのポイント |
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・四角い家は、シンプルでスタイリッシュな外観で人気を集めています。 ・四角い家は、シンプルな構造のため建築費用を抑えられますが、メンテナンス代などのランニングコストに注意しましょう。 ・モノトーンを基調にする、異なる素材を組み合わせるなど、工夫を凝らすことでおしゃれな外観に仕上がります。 |
Contents
四角い家(キューブ型の家)とは
四角い家(キューブ型の家)とは、サイコロや箱のような正方形、長方形のシンプルな形状の住宅で、箱型住宅やキューブハウスと呼ばれることもあります。
屋根に傾斜がないフラットなデザインであることが多く、シンプルでおしゃれな雰囲気を出したい方に人気の住宅です。
四角い家(キューブ型の家)のメリット
四角い家を建てることによって、次のようなメリットがあります。
シンプルでスタイリッシュな外観
四角い家は、シルエットが直線的で無駄がありません。
水平ラインと垂直ラインが際立つデザインのため、モダンでスタイリッシュな雰囲気を演出したい場合にはおすすめです。
また、シンプルだからこそ流行に左右されづらく、長年暮らしても飽きが来ないと期待できます。
延床面積を無駄なく最大限活用できる
四角い家は、家自体が立方体、あるいは直方体のような構造のため、凹凸がありません。
そのため、家の中にデッドスペースが生まれづらく、延床面積を無駄なく活用するにはおすすめです。
余剰スペースがないことで、敷地が限られている中でもより広い空間を確保でき、家具の配置や動線設計もスムーズに行えると期待できます。
建築コストを抑えやすい
四角い家はシンプルな作りのため、複雑な凹凸のある家よりも工期を短縮でき、材料費や施工費も抑えられます。
設計料やデザイン料が高くなる恐れも少ないため、建築費をできる限り抑えたい場合におすすめの住宅です。
耐震性が高い
四角い家は、シンプルな形状であるが故に建物全体の安定性が優れています。
構造の強い部分と弱い部分のばらつきが少なく、地震の際にもエネルギーを均等に分散しやすいため、ねじれによって被害が生じるリスクを軽減できます。
安心して長く暮らせる家を建てたい場合、四角い家はおすすめの選択肢です。
気密性・断熱性が高い
四角い家は、凹凸のある家よりも柱や梁の継ぎ目が少ないため、隙間ができにくく気密性に優れています。
また、凹凸のある家より外壁面積を減らせるので、外気の影響を比較的受けづらいのも特徴です。
外気の侵入や空気の漏れを防ぎやすいことで、冷暖房効率が上がり、光熱費を抑えられると期待できます。
屋上を有効活用できる
四角い家の場合、屋根の勾配のない陸屋根が採用されることが多いため、屋上スペースを設けることもできます。
お子さまが遊ぶスペースや屋上バルコニー、家庭菜園などさまざまな用途に活用できるため、庭を確保できない場合にも便利です。
間取りの自由度が高い
四角い家は、構造がシンプルである故にデッドスペースが少ないため、間取りを柔軟に考えやすいのも大きなメリットです。
中庭やステップフロア、吹き抜けなど、さまざまな要望を形にできます。
四角い家(キューブ型の家)のデメリット
四角い家にすることでさまざまなメリットがありますが、次のようなデメリットもあるため注意しましょう。
日射熱や直射日光の影響を受けやすい
四角い家の場合、軒や庇がほとんどありません。
その影響により、直射日光が室内に入りやすく、室温が上昇してしまう点に注意が必要です。
直射日光で室温が上昇してしまうと、冷暖房の効率が悪くなり、光熱費が上がってしまう恐れがあります。
遮光カーテンを設置する、遮熱ガラスを設置するなど、遮熱対策を取ることが欠かせません。
雨漏りのリスクがある
四角い家の場合、屋根の勾配がフラットな陸屋根とするケースが多いため、雨漏りのリスクが高いと考えられます。
切妻屋根や寄棟屋根、片流れ屋根のような勾配のある屋根の場合は雨水が流れやすい一方で、陸屋根は雨水が流れにくく、雨漏りの発生率が高まります。
軒がほとんどない場合、外壁の隙間からも雨水が侵入しやすいので、徹底した防水施工や排水設計、定期的なメンテナンスが重要です。
外壁が劣化しやすい
四角い家は軒がほとんどないデザインが多いため、日光や雨風が外壁に当たりやすいと考えられます。
紫外線や雨が当たりやすいと、塗装剤が剥がれたり、防水性能が下がったりといった劣化が早く進む点に注意が必要です。
直射日光や雨風が当たることをふまえた上で、耐久性の高い外壁材を採用するだけでなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスコストがかかりやすい
四角い家の場合、雨漏りのリスクがあるほか、外壁が比較的劣化しやすいため、メンテナンスコストが高くなる恐れがあります。
シンプルな構造のためイニシャルコストは抑えやすいですが、外壁の塗装や補修、防水層の修理などの頻度が高いと、点検やメンテナンスにかかる費用も増えてしまいます。
トータルコストが高くなるケースも考慮した上で、十分な資金計画を立てましょう。
個性のある外観とするのが難しい場合がある
四角い家は、基本的にシンプルな四角い外観のため、個性的でおしゃれな家にするのが難しい場合があります。
シンプルでありながらも個性を表現したい場合や、よりおしゃれな印象に仕上げたい場合、優れたデザインセンスが不可欠です。
四角い家・キューブ型の家の外観ををダサい印象にしないためのコツ
シンプルな中にも個性を表現したい、ダサい印象の外観になるのは避けたいとお悩みの場合、次のコツを押さえておきましょう。
外観カラーはモノトーンを基調にする
四角い家ならではのシンプルな美しさを際立たせるために、白や黒、グレーなどのモノトーンで外観を統一しましょう。
モノトーンカラーを基調とすることにより、モダンで洗練された印象が強まるだけでなく、上品さも演出できます。
窓や玄関をアクセントとして活用する
四角い家では、外観の印象が単調になりやすい傾向があるため、窓や玄関のデザインでアクセントを加えましょう。
玄関ドアだけ素材を変える、窓の配置や大きさでリズムをつけるなど、細かな点までこだわることでおしゃれな外観に仕上がります。
素材の組み合わせで個性を出す
異なる素材を組み合わせた外観とすることで、シンプルながらも表情豊かなデザインに仕上がります。
素材同士の相性はもちろん、各素材の耐久性やメンテナンス性なども考慮した上で組み合わせを選びましょう。
外構も含めてトータルコーディネートする
家本体だけでなく、アプローチや植栽などの外構も含めたトータルデザインを行うことで、ワンランク上のおしゃれな外観としましょう。
植栽を配置することで周囲の景観をより美しくする、照明で陰影を強調し立体感を際立たせるなど、建物以外の点にもこだわることをおすすめします。
四角い家・キューブ型の家の外観実例3選
リョーエンホームが実際に手がけた、四角い家の施工実例を紹介します。
どのような外観にしようかお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。
四角い家・キューブ型の家の外観実例①
グレーを基調としたモダンな四角い家の実例です。
ガレージから玄関までの外壁と、住居側の外壁とで素材を変えており、単調な外観になることを防いでいます。
植栽にまでこだわることにより、高級感も演出している点が魅力です。
四角い家・キューブ型の家の外観実例②
モノトーンカラーを基調とした四角い家の実例です。
黒やグレーをベースにしつつ、玄関ポーチやドアの素材を変えることで、おしゃれなアクセントとしました。
シンプルですっきりとした印象が魅力の外観です。
四角い家・キューブ型の家の実例③
ホワイトを基調としたシンプルな四角い家の実例です。
玄関部分の壁とドアに木材を採用することで、よりナチュラルな外観に仕上げました。
無駄のないデザインが洗練された印象を与えています。
まとめ
四角い家は、シンプルでスタイリッシュな外観にしたい場合におすすめの形状です。
構造がシンプルなため建築費用を抑えられる、デッドスペースが生まれにくいなど、四角い家ならではのメリットは少なくありません。
しかし、屋根がフラットのため雨漏りのリスクがあるほか、軒がほとんどないことで外壁が劣化しやすい恐れがあるため、定期的なメンテナンスには注意が必要です。
安心して暮らせる家とするためにも、施工技術が優れているだけでなく、アフターサポートまで充実している業者に依頼しましょう。