コンパクトな平屋の間取り成功例4選|メリット・デメリットや間取りづくりのポイントも紹介

シンプルで快適な暮らしをお求めの場合、コンパクトな平屋はおすすめの選択肢です。
しかし、一般的な住宅よりも延べ床面積が限られるため、間取りづくりで頭を悩ませる方も少なくありません。
そこで本記事では、コンパクトな平屋の間取り成功例を紹介するとともに、小さめの平屋のメリット・デメリットや、間取りを作る際のポイントも解説します。
| コラムのポイント |
|---|
| ・コンパクトな平屋は、一般的に15〜20坪台の平屋を指します。 ・平屋でありながら、初期費用を抑えて建てられる点が大きなメリットです。 ・小屋裏収納を作る、スキップフロアを作るなど、間取りを工夫して収納不足や居室不足を解消しましょう。 |
Contents
コンパクトな平屋とは

コンパクトな平屋には、明確な定義がありません。
しかし、一般的には15〜20坪台の平屋を指すケースが多く見られます。
ちなみに、国土交通省の「住生活基本計画(全国計画)」では、豊かな生活を送るために必要な住宅の広さについて、以下の通りに設定されています。
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種類 |
2人暮らしで必要な広さ |
3人暮らしで必要な広さ |
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郊外や都市部以外における戸建て住宅 |
75㎡(約22坪) |
100㎡(約30坪) |
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都市部やその周辺における集合住宅 |
55㎡(約16坪) |
75㎡(約22坪) |
上記のデータをもとに考えると、20坪台のコンパクトな平屋を建てる場合、世帯人数は2〜3人までが目安といえます。
コンパクトな平屋の間取り成功例

ここからは、コンパクトな平屋の間取り成功例を紹介します。
どのような間取りにするかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
コンパクトな平屋の間取り成功例①約24坪

約24坪のコンパクトな平屋ですが、部屋数・収納ともに充実した間取りとなりました。
廊下をなくし、リビングを中心として各部屋につながる間取りにすることで、延べ床面積を最大限に活用しています。
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延べ床面積 |
76.18㎡(23.04坪) |
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施工面積 |
79.49㎡(24.04坪) |
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想定家族構成 |
2〜3人 |
コンパクトな平屋の間取り成功例②約24坪

約24坪のコンパクトな平屋でありながら、家事動線を意識した間取りになった例です。
洗面脱衣室の近くにサンルームや収納を設けることで、洗濯物を洗う・干す・しまうの工程を効率化しています。
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延べ床面積 |
76.18㎡(23.04坪) |
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施工面積 |
79.49㎡(24.04坪) |
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想定家族構成 |
2〜3人 |
コンパクトな平屋の間取り成功例③約27坪
約27坪の平屋で、3LDK+サンルームの間取りにしました。
広々としたLDKに加え、8帖と6帖の洋室、4.5帖の和室を設けており、お子さまがいるご家庭でもゆとりを持って暮らせます。
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延べ床面積 |
86.12㎡(26.05坪) |
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施工面積 |
89.43㎡(27.05坪) |
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想定家族構成 |
2〜3人 |
コンパクトな平屋の間取り成功例④約27坪
約27坪のコンパクトな平屋で、LDKに主寝室を1部屋、洋室2部屋を設けました。
リビングと各部屋の間に配置したクローゼットは、緩衝帯としても機能し、生活音が気になるリスクを軽減しています。
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延べ床面積 |
86.12㎡(26.05坪) |
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施工面積 |
89.43㎡(27.05坪) |
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想定家族構成 |
2〜3人 |
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コンパクトな平屋を建てるメリット

コンパクトな平屋を建てる場合、次のようなメリットがあります。
建築費を抑えやすい
コンパクトな平屋は、延べ床面積が最小限に抑えられているため、建築費を削減できます。
面積が小さいことで工期が短縮されるほか、階段やバルコニーを作らない分、材料費や工事費用もかかりません。
また、広い土地でなくても建築できるため、土地代も比較的抑えられます。
家事や移動を効率化しやすい
コンパクトな平屋では、各スペースの距離が近くなるため、家事や移動を効率化しやすいのもメリットです。
キッチンや浴室などの水回りを集約すれば、さらに移動距離が減り、家事にかかる負担を大幅に軽減できます。
居住空間がワンフロアで完結することから、回遊動線(行き止まりがなく、円を描くように移動できる動線)を取り入れやすく、無駄な動きを減らせるのも魅力です。
家族とコミュニケーションを取りやすい
広すぎないコンパクトな平屋にすることで、家族の存在を感じやすく、コミュニケーションの機会が増えると期待できます。
広い平屋や二階建ての場合、玄関から直接各部屋に移動してしまい、なかなか顔を合わせられないケースも少なくありません。
一方、コンパクトなワンフロアに居住空間がまとまっていれば、ご家族の行動を把握しやすく、コミュニケーションも取りやすくなります。
自然に顔を合わせる機会を増やしたい場合は、リビングから各部屋に移動する間取りを採用しましょう。
リビング、ダイニングを見渡せるオープンキッチンにすれば、家事をしながらご家族の様子を見守ることも可能です。
冷暖房効率が良く光熱費を抑えやすい
コンパクトな平屋は延べ床面積が小さいため、冷暖房の効率が比較的良く、光熱費の削減にも効果的です。
できる限り仕切りのないオープンプランの間取りにすれば、より効率良く空調が効くため、エアコンの設置台数も少なく抑えられます。
土地探しの選択肢が増える
コンパクトな平屋は必要な土地面積が少ないため、土地探しのハードルが低くなるのもメリットです。
一般的に、平屋を建てる際には二階建てよりも広い土地が必要ですが、コンパクトな平屋にすることで狭小地も選択肢となります。
これにより、土地取得費用を抑えやすい点も助かります。
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これまでの施工事例が気になる方は、こちらよりごらんください。
コンパクトな平屋を建てるデメリット

コンパクトな平屋にはさまざまなメリットがありますが、次の5点には注意しましょう。
収納が不足しやすい
コンパクトな平屋では、延べ床面積が限られる中で居住スペースを確保した結果、収納が不足するケースが少なくありません。
その場合、収納に収まらないアイテムが部屋にあふれてしまい、散らかった印象を与える恐れがあります。
収納が多すぎても居住スペースを圧迫してしまうので、必要な収納量を適切に見極めることが重要です。
各室が近く生活音が伝わりやすい
コンパクトな平屋では、部屋同士が近接しているため、生活音が気になりストレスになる場合があります。
生活音が気になる環境では、音がうるさくて眠れない、テレワークに集中できないなど、さまざまなトラブルにつながりかねません。
コンパクトな空間であっても工夫を凝らし、音が伝わりにくい間取りにする必要があります。
圧迫感が出やすい
コンパクトな平屋では、リビングや寝室、子ども部屋などを、スペースが限られる中で配置するので、部屋が狭くなって圧迫感や閉塞感が出る恐れがあります。
視界が上に抜けるように、勾配天井を採用する、梁をあえて露出させるなど、天井を高く見せる工夫が必要です。
部屋数の確保が難しい
コンパクトな平屋は延べ床面積が限られるため、十分な部屋数を確保するのは簡単ではありません。
一般的な平屋や二階建て以上の家と比べると、プライベートスペースも不足しやすく、一人でリラックスしにくいことから、ストレスが溜まってしまう恐れもあります。
ライフスタイルの変化に対応しにくい
コンパクトな平屋は、スペース的な制約によって、ライフスタイルや家族構成の変化になかなか対応できません。
家族が増えた時、お子さまが成長した時など、新たに部屋が必要となった際に悩みの種となるリスクがあります。
こちらの記事では、25坪〜30坪程度の平屋に関して解説しています。
コンパクト〜少し広めの平屋を検討中の方は、ぜひごらんください。
〈関連ページ〉3LDK(25〜30坪)の平屋間取り実例4選|間取りアイデアや費用目安も紹介
コンパクトな平屋の間取りづくりのポイント

〈関連ページ〉大屋根の外観に一目惚れ 人が自然と集まる開放的な広々ワンフロア。
コンパクトな平屋を建てる際、「収納が足りない」「圧迫感がある」などと後悔しないためには、次にあげる6つのポイントを押さえておきましょう。
小屋裏収納を作る
小屋裏収納とは、天井と屋根の間を活用した収納スペースです。
通常はデッドスペースとなる部分を収納として活用できれば、居住空間を圧迫することなく収納力を上げられます。
また、床から天井までの高さが1.4m未満、広さは1階の1/2以下という条件を満たせば、延べ床面積として算入されないため、固定資産税にも影響しません。
ウッドデッキやテラスを設ける
敷地に余裕がある場合、ウッドデッキやテラスなどをリビングの先に配置すれば、視線が外に抜けて開放感を演出できます。
バーベキューなどを行う団らんの場、リラックススペース、お子さまの遊び場など、用途の幅が広い点もメリットです。
より快適なスペースとするには、雨風に強くメンテナンス性の高い素材を選び、プライバシー対策も徹底しましょう。
スキップフロアを取り入れる
床の高さを段階的に上げるスキップフロア(ステップフロア)を設ければ、空間に立体感が生まれるので、コンパクトな平屋でもメリハリが出ます。
また、フロア部分はテレワークスペースやちょっとした息抜きの場、お子さまのスタディコーナーや遊び場に活用でき、段差部分は床下収納として利用できるのも魅力です。
部屋同士は収納で区切る
間仕切り壁ではなく収納を仕切りとして活用すると、コンパクトな平屋であっても収納量を確保でき、生活音も緩衝できます。
ウォークスルークローゼットを採用すれば、回遊性が上がり動線を短縮できるのもメリットです。
廊下をなるべく減らす
有効面積を増やすために廊下はなるべく減らし、中心に配置したLDKから各部屋へつながる間取りにしましょう。
しかし、LDKの音が個室まで響きやすくなる恐れがあるので、収納スペースで緩衝する、静かに過ごしたい寝室はLDKから離して配置するなどの工夫が必要です。
可動式間仕切りを活用する
可動式間仕切りを活用すれば、必要に応じて部屋を開放する/個室化するといったフレキシブルな空間作りが叶います。
部屋数や広さを調節できるので、お子さまの成長に合わせて間取りを変えられるのは大きなメリットです。
リョーエンホームでは、さまざまなライフスタイルを見据えて間取りを提案しております。
ニーズに合わせてさまざまな住宅ラインナップも用意しているので、こちらからご確認ください。
まとめ
20坪台のコンパクトな平屋であっても、間取りを工夫することで快適な住まいを実現できます。
一般的に平屋は初期費用が高くなりがちですが、20坪台であれば土地代・施工費ともに抑えられるのもうれしいメリットです。
「実際にどのくらいの広さか気になる」「本当に快適か知りたい」という方は、ぜひモデルハウスにご来場ください。




